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事業承継の対策をしないと悲惨なことになる

2021年7月01日

兵庫県の姫路市で2代目として税理士をやってます毛利です。

今日は、「事業承継の対策をしないと悲惨なことになる」というお話をしたいと思います。

可能性としての結論とすると、①高い相続税がかかる、②兄弟で揉める の2点です。

 

↓動画版はこちら↓

 

まず、事業承継って何って話なんですけど、広い意味では「会社を継ぐこと」ですが
よく問題になってるのは、会社の所有権である「株式の相続」の話であることが多いです。

 

ここから各論に入っていきます。

 

①高い相続税がかかる

自社の株式の相続っていうても、株券みたこともないし、価値あるん?って
思われる方も多いんですが、しっかり価値のある財産です。

ソフトバンクとかの上場株式だと売買が前提になっているので、時価が存在しますが、
自社の株式には公開されてる時価ってものはありませんが、税務署が評価したらいくら
というものは存在します。

イメージとすると、毎年利益が出ていれば、その分会社の資産が増えているってことなので
右肩上がりに上昇し続けます。

株価が上昇し続けた後に相続が起こって、株式を相続することになると、
貰った側に高い相続税がかかってきます。

厄介なことに、株式はお金ではないので、場合によっては相続税が払えないという事態になります。

その場合は、会社からお金を借りて、相続税を払うとかで切り抜けます。

 

②兄弟で揉める

仮に、会社を継ぐ長男と、会社を継がない次男がいたとします。

親心とすると、財産は平等に分けたいとも思うのが普通やし、
お父さんが無くなったときも、平等に分けようとするのが普通です。

ただ、自社株に関しては、絶対やってはいけません。

仮に、自社株について、会社継ぐからって長男7、次男3で分けたとします。
(不平等は他の資産で帳尻を合わせるとして)

この自社株について、長男から見ると経営権に見えてますが、次男からすると
お金にしか見えないのが普通です。

お父さんが生きてる間は、お父さんに従う形で上手くまとまってたとしても
お父さんという重しがのいた途端、それぞれが俺が俺がし始めます。

何が起こるかというと、次男としては「株持ってるんやし、配当出してよ」と言う。
長男としては「働いてもないくせに何やねん」と思う。

これを発端に、どんどんことが大きくなって、お互い弁護士入れるみたいなことは
普通に起こり得ます。

さらに言うと、現時点では兄弟間やからいいですけど、次の世代では「いとこ」間になるし、
その次は「はとこ」間になって、どんどん知らん人が株主になってくる。

なので、経営者が100%株を持つべきで、分けてしまうと取り返しのつかないことになり得ます。

 

どちらの問題も、事前に動けば解決できます。

なので、少しでもヤバいと思われた方は、すぐに税理士さんにご相談ください。

うちでも相談で受けられますので、お気軽にご相談ください。

 

以上!

2代目税理士 毛利進士