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ビルゲイツの大胆な節税!?
2021年7月01日
兵庫県の姫路市で2代目として税理士をやってます毛利です。
今日は、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツさんが離婚したしましたが
奥さんとの財産分与にまつわる税金の話をしたいと思います。
結論とすると、夫婦間で無税で財産を移したとしても、
あんまメリットないよというお話です。
↓動画版はこちら↓
ビル・ゲイツさんの保有財産は推定14兆円とみられ、仮に財産を均等に
分けたとすると、妻のメリンダさんは7兆円を手にすることになります。
アメリカの税制は詳しく分からないのですが、仮に日本だと、夫から妻に
7兆円の資産が動けば、約半分の3.5兆円の税金がとられることになります。
これが離婚による財産分与だと、同じ7兆円が動いても無税となります。
アメリカでも似たような仕組みになってるのだと思うのですが、
そういった理由で税金対策なのでは?と噂されているようです。
ただ、財産にかかってくる税金(相続税・贈与税)は、子供とか孫の世代に
移るときに無税にできるならメリットは大きいですが、同世代の夫婦間で
無税で財産を移せても大したメリットは無いです。
というのも、仮に夫から妻に財産を無税で移転させたとしても、妻も
そう遠くない未来に相続が発生するので、結局そのタイミングで
税金がかかってきます。
結果何が起きてるかというと、夫の財産について、妻を経由することで
税金が発生するタイミングをずらせているだけということになります。
一つメリットがあるとすれば、日本の相続税は財産が大きいほど
税率が上がる仕組みなので、妻に財産を移転(分散)させることで、
トータルの税率を下げることは出来たりします。
しかし、離婚してまで取りに行くメリットではない。
なので、現実的には、税金対策で離婚するというのは、起こり得ないと思います。
ただ、所得にかかる法人税とか所得税に関しては、節税ってほとんどないって
お話をさせてもらってますが、相続税に関してはやりようがあるので、
是非事前に税理士さんにご相談ください。
以上!
2代目税理士 毛利進士