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会計の数字はここだけ見ろ
2021年4月16日
兵庫県の姫路市で2代目として税理士をやってます毛利です。
今日は、業績をシンプルに理解する方法をご紹介します。
「限界利益」と「固定費」を把握せよ!です。
知らんワード出てきたと思うかもしれませんが、
めちゃくちゃかみ砕くので、諦めないで下さい。
↓動画版はこちら↓
「限界利益」とは、売上に連動して増減するコスト(変動費)を
売上から差引いた利益のことです。
製造業・建設業以外は、よく聞く「粗利」とほぼ一緒の概念です。
身近なものを例にとると、給料の手取りのイメージです。
<会社> <サラリーマン>
売上 = 給料の総支給(額面)
限界利益 = 手取り
固定費 = 生活費
生活費に毎月30万円かかっているとすると、
手取りで30万円ないと家計は赤字になります。
会社でも一緒です。
固定費が毎月300万円かかっているのであれば、
限界利益として毎月300万円ないと赤字になります。
じゃあ、売上で最低いくらないとダメということが分かります。
ここからは業種によって様々で、例えば
飲食店なら食材費等の原価率40%としたら、60%の限界利益が残る
工務店なら材料・外注等の原価率が75%としたら、25%の限界利益が残る
チケットショップならチケット仕入が95%としたら、5%の限界利益が残る
こととなります。
それぞれ、300万円の限界利益を稼ごうと思うと、
飲食店 → 500万円(300万÷60%)
工務店 → 1,200万円(300万÷25%)
チケットショップ → 6,000万円(300万÷ 5%)
の売上が最低必要という計算になります。
何が言いたいかというと、売上は業種によってバラバラで比較できないし
そもそもそれほど重要な指標ではないということです。
売上を上げたければ、売価を下げて沢山売ればよくなり(薄利多売)
それは決して業績が上向く手法ではありません。
売上は限界利益を作るための手段でしかないので、むしろ限界利益で
いくら取れているのかに意識を向ける方がいいです。
業績は、限界利益>固定費なら黒字、逆なら赤字というシンプルなものです。
まずは、自社の固定費を把握することから始めてみて下さい。
2代目税理士 毛利進士