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給料の何倍稼いでる?

2021年5月19日

兵庫県の姫路市で2代目として税理士をやってます毛利です。

今日は、「給料の何倍稼いでる?」というお話をしたいと思います。

結論とすると、給料の2倍稼げているかという目安を持っておくといいと思います。

 

↓動画版はこちら↓

 

従業員が、仮に自分の給料分を稼いだとすると、何となく役割を果たしている様に思えます。

でも決してそんなことはなくて、
人件費の中でも給料以外に、社会保険料や福利厚生費があるし、
人件費以外にも、家賃とか水道光熱費とか色んな維持費がかかります。

つまり、従業員が自分の給料分だけ稼いでるようでは、会社は赤字になります。

会計には、給料の何倍稼いでいるかを示す物差しがあります。
これを「労働分配率」といいます。

人件費÷限界利益(≒粗利)で計算できます。
(限界利益は別の回で説明していますので、ご覧下さい)

労働分配率が100% → 1倍稼いでいる
労働分配率が 50% → 2倍稼いでいる
労働分配率が 33% → 3倍稼いでいる ということになります。

じゃあ、この労働分配率がいくらならいいのか?ですが、
別に正解があるわけではありません。

業種関わらず、おおよそ50%ぐらいが多いのではないかと思います。

「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助さんは、「給料の3倍稼いで一人前」
というようなことを仰ってます。

つまり、労働分配率が33%ということなんですが、ここまで出来ると
かなり優秀だと思います。

人件費の中には、売上を作る営業の人件費と、売上を作らない事務方の
人件費があります。

営業は、事務方の人件費まで稼がないといけないという意味で、
「給料の3倍稼いで一人前」という気概を持つぐらいでいいのかなと思います。

会社全体では、労働分配率が50%、つまり給料の2倍稼ぐというのを目安するなど
物差しを持っておくと、つまり売上いくら必要とかの目標設定に使えたり、
お給料考えるときに参考になったりするので、是非計算してみて下さい。

 

以上!

2代目税理士 毛利進士