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個人事業主が税理士に依頼するラインは?

2021年2月08日

個人事業主が税理士に依頼するラインはどこかという、一つの考え方のお話です。

 

結論としては、

『自分でやるなら』 → ②青色申告 10万円控除

『税理士に頼むなら』→ ④青色申告 65万円控除

です!

 

↓動画版はこちら↓

 

 

そもそも、この「控除」って何?というお話なんですけど、所得を減らせる枠のことです。

その控除額分、経費を増やせるという方が分かりやすいかもしれません。

 

ちゃんと帳簿を付けるほど、控除額が増える、

つまり、税金を少なく出来るという仕組みになっています。

 

最低税率が約15%(所得税約5%+住民税10%)なので、

65万円控除を使うと最低でも約10万円税金が安くなります。

 

で、この青色申告特別控除が令和2年より改正になり、今では4段階になっています。

 

①白色申告  0円控除 簡易簿記

②青色申告 10万円控除 簡易簿記

③青色申告 55万円控除 複式簿記

④青色申告 65万円控除 複式簿記

 

どの控除額を選択できるかは、主に帳簿の付け方によります。

 

それが上に書いてある、「簡易簿記」「複式簿記」の違いです。

 

「簡易簿記」は、家計簿に例えられることが多いのですが、

実務的に言うと、エクセルで売上や経費を集計したものといったイメージです。

 

一方、「複式簿記」は複雑で、説明も難しいのですが、実務的に言うと、

会計ソフトを使って集計したものというイメージでいいかと思います。

 

つまり、「エクセル」か「会計ソフト」か。

 

「エクセル」

→だったら頑張れば自分で出来そう

→自分で出来るライン

 

「会計ソフト」

→だったら自分では難しそう

→税理士に依頼するライン

 

というのが一つのラインだと思います。

 

やったら2段階やん!

なんですけど、さらに細かく分かれているんですね。

 

「簡易簿記」

①白色申告  0円控除(決算書2枚)

②青色申告 10万円控除(決算書4枚)

→①から②のハードルは、そう高くないので、

自分でやるなら②頑張りましょう!

 

「複式簿記」

③青色申告 55万円控除(紙申告)

④青色申告 65万円控除(電子申告※)

※電子帳簿保存っていう要件もありますけど、こっちの方が簡単です。

→税理士に依頼して紙申告って意味分からないので、

税理士に頼むなら③という選択肢はなしでいいと思います。

 

 

まとめると!

『自分でやるなら』 → ②青色申告 10万円控除

『税理士に頼むなら』→ ④青色申告 65万円控除 です!

 

 

 

<税理士に依頼することに躊躇する方へ>

 

自分でやるライン(10万円控除)

↓ 55万円の控除額の差

税理士に依頼するライン(65万円控除)

 

この控除額の差で税金は安くなるので、

安くなる分で税理士に依頼する(一部に充てる)と考えれば、少しハードルが下がるかも?

 

それより、不慣れなことを自分がやるストレスと、

奪われる時間のことを考えると、お金に代えられないはず!

 

 

税理士 毛利進士